上野学園中学校・高等学校

高校 音楽科(器楽・声楽コース・演奏家コース)

高等学校音楽科

高等学校の音楽科は、自分の音楽的な力をさらに伸ばしたいと考えている生徒のための器楽・声楽コースと、将来ソリストとして演奏家を目指す演奏家コースがあります。

器楽・声楽コース

音楽基礎科目

音楽基礎科目では、「和声」「音楽理論」「音楽史」「ソルフェージュ」などの音楽の基礎をきめ細かな指導で学ぶことができます。「和声」「音楽理論」「ソルフェージュ」は習熟度別の授業を行っています。

レッスン

専門実技のレッスンは1週間に1回、1レッスン60分の指導を受けます。また、副科としてピアノ専門生は声楽、その他の専門生はピアノのレッスンを1週間に1回受けます。

アンサンブル

「弦楽」「古楽」「ヴィオール」「リコーダー」「ピアノ」「声楽」の6種のアンサンブルが展開されています。なかでも全国に先駆けて古楽専門を設置した上野学園の古楽合奏からは、多くのソリストが輩出されています。

演奏家コース

音楽基礎科目

「和声」「音楽理論」「西洋音楽史概論」「ソルフェージュ」など、少人数できめ細かな指導により、大学レベルの高度な内容を学ぶことができます。ソルフェージュは習熟度別に分けられ、自身の演奏に反映する力を身につけます。

レッスン

専門実技のレッスンは、演奏家を目指す生徒のために1週間に120分の充実した時間を設定しています。また、副科としてピアノ専門生は声楽、その他の専門生はピアノのレッスンを1週間に1回受けます。

室内楽

第一線で活躍する演奏家の教授陣が担当します。生徒同士でアンサンブルをしたり、指導者と共に生徒が一緒になって演奏をし、より実践的な経験を積める魅力的な授業です。

高校シラバス

高校

演奏研究

"音楽がわかる"、"良い演奏をする"。そのためには、音楽を多角的に捉える力を養う必要があります。
本校の「演奏研究」では、高校1年次に古典舞踏(バロックダンス)に取り組みます。西洋音楽の基礎となる古典舞曲であるメヌエット、ブレ、ガヴォットなどを、実際に体を使って表現し、歴史や舞踏譜を学ぶことで、一年間を通して古典音楽の演奏をする上で欠かせない、音楽様式の本質に触れます。
高校2年次では、作曲や楽曲分析に取り組みます。大作曲家の作品にじっくりと向き合い、色々な様式や編成の音楽作品を創作することで、より深く音楽の理解に繋げます。
高校3年次には、脚本、演出、作曲、演奏、全て音楽科の生徒の手による総合作品である「オペレッタ」の制作、発表を行います。

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合唱

歌唱の基本的技能、アンサンブルに必要な要素を学び、声によるハーモニーの響きを味わいます。ア・カペラ、現代曲を含む古今の名曲(原語・日本語)に触れ、総合的な表現の向上を図ります。
本校の作曲家教員のオリジナル作品を初演するなどの機会や、学校内外での発表の場があります。

音楽史

今日の私たちを取り巻く様々な音や音楽は、いつ頃生まれ、どのようにして発展してきたのでしょうか。 ヨーロッパを中心に毎回音楽を鑑賞しながら、様式感や作曲家とその作品、楽器や演奏スタイルの変遷について学んでいきます。

器楽・声楽コース

ソルフェージュ

演奏や将来の音楽活動につなげるための能力開発と基礎練習です。リズム感・和声感・音程感・調性感等を養いつつ、音楽の聴取力・内的聴取力・読譜力・視唱力を含めた表現力等をトレーニングをします。グレード別少人数クラス編成によって、個々に行き届いた指導を行います。音楽を聴き分けるのに大切な「耳」を育てます。

古楽合奏

鍵盤楽器演奏で必要な通奏低音奏法の基礎を学びながら、リコーダーやヴィオールとの合奏を行い、アンサンブルの基礎を学習します。バスと数字を見ながら、その場にふさわしい和音を自分で探せるようにすることを目標とします。

弦楽合奏

弦楽合奏の授業では、重なり合う音の調和の素晴らしさを体感するため、音程だけでなく、音色や和音のバランスを耳で聴き分けて演奏できることを目標としています。
高校では比較的シンプルな構造の作品を取り上げ、分析を行い、生きた表現に繋げていきます。

ピアノアンサンブル

器楽・声楽の伴奏曲、連弾曲、二重奏などの楽曲を通して、アンサンブルとしての音色・呼吸を学びます。独奏曲とは異なる音楽創りを経験します。

声楽アンサンプル

発声法を確認しながら、重唱・合唱を学びます。また、動きや振り付けを考えてオペラの1シーンを演じます。

ヴィオール、リコーダーアンサンプル

様々な種類のヴィオールやリコーダーを通して、16・17世紀の作品を演奏します。

和声

和声(ハーモニー)を学ぶことは、音楽を理解し、和音や調に対する感覚を豊かにすることに役立てます。基本的な和音の働き(機能)やつながり(連結)を実習と分析を行いながら学習します。

音楽理論

音符や音名、拍子など楽譜を読むためのノウハウや音程、音階、和音、調といった音楽の仕組みを少人数で3年間じっくり学ぶことによって、より深い演奏解釈のための基礎知識を習得します。

演奏家コース

ソルフェージュ

演奏家にとって必要な音楽基礎能力を養います。とくに、音楽の聴取力・和声感・リズム感・活き活きとした表現力・演奏解釈につなげるための音楽の分析力・初見視唱および初見演奏力・即興力・内的聴取力等の向上を目指し、トレーニングをします。授業は大学の教授によって行われます。

室内楽

演奏家コースのハイレベルなアンサンブル能力を高めることを目標とします。理論に基づいた音楽表現や役割を演奏技術に結びつけるため、各楽器担当の指導者がレッスンを担当し、楽器固有のアンサンブル語法を徹底的に学びます。

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和声

音楽の解釈や演奏表現に活かすために、1.実作品を引用しながら、調性和声の基礎事項の全体を概観します。2.それと並行して、4声体(バス課題・ソプラノ課題)の実習を教科書に沿って進めていきます。

音楽理論

ヨーロッパでは、「よき演奏家」を「よき解釈者」とも呼びます。"演奏家コース・音楽理論"においては「よき解釈者」となるための基礎を学びます。初歩の音楽理論の基礎知識習得、演習に始まり、音楽の形式、楽曲の形式、楽曲分析、創作、演奏論の読解などを通して、作曲家の視点からも音楽を捉えることができるようにします。

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