光をふんだんに取り入れられる最新のガラス壁を採用した、開放感あふれるエントランス。エレベーターホールは壁全面がガラス張りで、高層階からは上野公園の緑も楽しめます。教室も、窓を大きくとり、明るく開放感のある設計。机や椅子、壁や床、ロッカーには自然なウッド系材を採用。開放感のある設計で、気持ちよく学べる環境です。最上階(15階)は南向きの広いラウンジ。遠く富士山や丹沢山系が臨め、昼休みや放課後にリフレッシュできる環境を整えました。
最高の警備技術を誇るセキュリティー(SECOM)が、24時間体制で学校全体を護ります。入口には、最新のインテリジェントビルで採用されている電子ゲートシステムを採用。学校関係者以外は建物内に入れません。また、首都圏を直下型地震が襲った災害時を想定して、帰宅出来ない生徒のための寝具や1週間分の水、食料等を備蓄します。
東海地震、東南海地震、首都圏直下型地震などの大きな地震が発生した場合、建物が安全であっても、ライフラインの切断により、帰宅できない生徒が数多く出ることが予想されます。上野学園ではそうした事態に備え、常に食料、水、寝具、簡易トイレなどを備蓄し、生徒が数日間は学校に滞在できるように備えいています。
東京湾に近い地域は江戸時代などの埋め立てられた土地が多い中、上野学園のキャンパスは12万年以前に形成された「東京層」という古く固い地盤の上にあります。今回の新築工事では地下15メートルの「東京層」まで掘り下げましたが、その際非常に強固な地盤であることが確認されています。また、関東大震災をシミュレートした最新の研究では震度7程度の揺れが多かった下町地域の中でも上野学園がある地域は震災後の建物の倒壊度の聞き取り調査などにより、震度5程度の揺れだったとの予測結果が出ています。
また、東京都が公表している地震に関する危険度測定調査結果でも、この地域は相対的に危険度の低い町として最高の安全度にランクされています。
新校舎の構造は大きな地震の際に揺れを最小限に抑える「制震構造」を採用しています。各階に地震時の揺れを吸収する「CSダンパー」が72台(縦型24台を含む)配置され、大きな地震の揺れを吸収します。
地震時の際、エレベーターに閉じ込められる事故がよく報道されています。新校舎に設置するエレベーターは大きな地震のP波(初期微動)をセンサーで感知し、S波(主要動=本揺れ)の前にエレベーターを最寄り階に止めるシステムを備えています。同様に、停電時もバックアップ電池により、エレベーターは最寄り階に止まり、トビラが開く安全システムを採用しています。