UENO GAKUEN JUNIOR HIGH SCHOOL
& SENIOR HIGH SCHOOL INTERNATIONAL COURSE
最先端の国際教育と
伝統の融合

NEWS

21世紀を生き抜く国際的な力を身につける
~上野学園国際コース 2024年4月に開設~

上野学園は1904年(明治37年)に上野女学校として創立されました。1910年に上野高等女学校となり、戦後の教育改革で中学校・高等学校になりました。1949年に高校に日本初の音楽科を設置、1956年には中学校にも音楽指導科を設置するなど、高度な音楽専門教育とバランスのとれた人間教育を実践してきました。 また、2007年に新校舎完成とともに女子高から共学化しました。創立120周年迎える2024年には、国際コースを開設いたします。本学が長年培ってきた音楽教育と国際教育の神髄を活かし、一人ひとりの感受性と想像力、学びの力を育み、21世紀の国際社会を生き抜く力を身に着ける。上野学園ならではの「国際コース」を目指してまいります。

国際コース3つの特徴

ABOUT
1

一般的な英語力を世界に通用するレベルへ

国内の小学校を卒業した、一般的な英語力の生徒を対象としています。入学時に特別な英語力は必要としません。6年間かけてCEFR(外国語運用能力の国際基準)B2またはC1レベルの力が身につくように育成していきます。日本人としてのアイデンティティも大切にしながら、将来の可能性を広げるツールとして英語を身につけます。

2

ケンブリッジ国際教育プログラム × CLIL

上野学園は一条校として初めて、世界で最も普及しているケンブリッジ国際教育プログラムに、言語と学習を統合した教育法CLILを導入し、英語が自然に身につくカリキュラムを展開します。高校卒業時にA-Levelを取得することで、国内主要大学のみならず、英国や米国等の大学への進学が可能になります。

3

21世紀を生き抜く力を身につける

英語を身につけるだけにとどまらず、どのような時代・世界でも通用する“生きる力”を身につけます。上野学園の伝統である音楽教育をはじめ、文化都市・上野の立地を生かしたフィールドワークも展開し、教科を横断した学習を実施。ものごとを多角的に考え、どんな困難も乗り越えられる底力をもつ人材の育成を目指します。

皆さんが上野学園で過ごす毎日を楽しみにしてくださることを願っています。
日本人として、そして地球人として、あなただけの個性を育むお手伝いをします。

上野学園国際コース Director of International Studies
マイケル・サンダークリフ

ごあいさつ

MESSAGE

学校法人上野学園 理事長
石橋 香苗

この国際コースで学んでいただきたいものは何か。
それは「21世紀を生き抜く力」です。
変化の激しいこの世界で、自ら興味のあることを発見し、学び、探求していき、未来を切り拓いていく力です。

上野学園は、創立以来一貫して自己の確立、人生を自らが決断する「自覚」を建学の礎としてきました。

また音楽教育は上野学園の学びの特色として広く知られております。17世紀から19世紀の欧州の楽器、日本文化の粋とも言える能楽や雅楽、仏教音楽などの資料や楽器を所有し研究を進めております。いわばリベラルアーツを教育に取り入れた先駆けとも言えるのです。

上野学園が培ってきた伝統と教育理念は国際コースのベースとなり、学びはさらに進化します。カリキュラムはケンブリッジ国際教育CLILという最高の世界標準教育により展開されます。この新設コースはまさに、上野学園の教育の集大成でもあり、生徒たちが輝かしい未来像を描く手助けとなることと確信しております。

上野学園中学校・高等学校 校長
吉田 亘

私は上野学園に通うすべての生徒に、在学中に「情熱を傾けられる何か」を見つけてほしいと思っています。それは人生の進路を選択する際の道標になるでしょう。そして情熱があれば、必要なこと―たとえば英語の習得など―にも、熱意をもって向かえるはずです。

新設される国際コースで全面に出しているのは英語がうまくなることではありません。英語は、生徒たちが望む未来を実現するためのツールです。とはいえ、習得は簡単ではありませんが、私たちはケンブリッジ国際教育とCLILの掛け合わせにより、自然に英語が身につくカリキュラムを用意しました。このコースで「自覚」に目覚めた生徒たちが発する雰囲気は、きっと学園全体にも広がり、新たな学園の姿が作られると期待しています。

学園では現在、各界の第一線で活躍している方々による特別講座も開設しており、生徒たちに多様な未来と可能性があることを知ってもらっています。JICA関係者、国境なき医師団、研究者、映画監督、音楽家、哲学者などから生の声を聞くことで、自らの可能性に気づき、幅広い未来を描けるでしょう。

国際コースについて

EDUCATION

自身のアイデンティティを大切にしながら
グローバルな視点を育てる

世界で最も普及しているケンブリッジ国際教育プログラム

3歳から19歳までの児童・生徒を対象とする5段階の教育プロセス。卒業時に英国ケンブリッジ大学傘下の教育機関Cambridge Internationalが提供している大学入学資格、A-levelを取得することで、国内外の大学への進学が可能になります。

(詳しくはこちら:https://www.cambridgeinternational.org/jp/

英語と教科内容を統合して学ぶ CLIL教育

内容言語統合型学習(Content and Language Integrated Learning)の略。内容と言語を組み合わせた学習を導入することで、暗記型の言語学習ではなく、科目の内容を学習しながら同時に英語4技能を身に付けられる学習法です。CLILアドバイザー 逸見シャンタール先生(上智大学言語教育研究センター教授)指導のもと、複数の科目(分野)が一つのテーマでつながる英語学習を展開します。

教科を横断した学習

英語で行う授業は、複数の科目(分野)を横断して、テーマに沿った学習を展開します。複数科目を一つのテーマでつなげて学ぶことで包括的に物事を見る目を養います。また、授業で習った英単語や知識を別の授業でも応用していくことで、自然に英語と学習内容へ理解を深めていきます。

国際コースのカリキュラム

CURRICULUM

授業の7割を英語、3割を日本語で実施
生徒の持つ日本語の能力を発展させながら英語を身につける
数学はより進んでいる日本のシラバスを使用

英語での授業
(ケンブリッジのシラバスを使用)
日本語での授業
(日本の教育課程のシラバスを使用)
英語
理科
体育
グローバル・パースペクティブズ
アート&デザイン
音楽
デジタル・リテラシー
コンピューティング
数学(※)
国語
社会
道徳

※日本のシラバスを使用

上野から世界へ プロジェクトを通じ、探究力を深める

生徒たちは、プロジェクトを通して、自己と向きあい、探究サイクルを身につけます。地元・上野の博物館や美術館などへ実際に足を運んだフィールドワークも含めた探究活動を行います。学年を追うごとに、身近な視点から、コミュニティ、グローバルへと視野を広げていきます。子どもたち自らが企画するプロジェクトと連動した国内・海外研修を中学3年生、高校1年生で予定しています。

〇上野学園の施設・設備については、上野学園中学校・高等学校HPをご覧ください:
https://www.uenogakuen.ed.jp/about/facilities/facilities.html

日本人の心を育てるために

国際社会で活躍するには、日本人としてのアイデンティティをしっかり持つことが非常に重要になります。そのために、書道を含む国語、道徳、日本史などの社会科をしっかり日本語で学びます。世界全体を見ながら日本を考える「グローバル・パースペクティブズ」の授業では、各国と日本の文化を比較して「世界の中の日本」を理解します。さらに、茶道や華道などの講座も課外活動として実施します。

皆さんが上野学園で過ごす毎日を楽しみにしてくださることを願っています。皆さんが成功するために必要なスキルを身につけ、人生の目的を見つけ、この急速に変化する世界の問題解決に貢献できるよう、学生中心のサポートと協力的な環境を提供いたします。日本人として、そして地球人として、あなただけの個性を育むお手伝いをします。このコースはあなたの英語力を伸ばすと同時に、これまでとは異なる考え方、多角的な視点から世界を見る力、そして自己認識力、自信、創造性、そして勇気を身につけられます。チャレンジと成果、協力と友情、教師との絆、地域やグローバルコミュニティーとのつながりを楽しみ、常に成長し、人生を愛し、素晴らしい未来に向かって進んでいることを実感してほしいと思います。

学校法人上野学園 国際コース 
Director of International Studies

マイケル・サンダークリフ

教育コンサルタント、教育プログラムのデザインスペシャリスト。25年以上の教育者の指導経験を持つ。DELTA(英語教授資格)保有。英ウェストミンスター大学にて、現代言語学(英文学およびフランス語)の学位取得。英語教師としてキャリアをスタートし、2004年に来日後、ブリティッシュ・カウンシルにて英語教育担当副ディレクターとして勤務後、独立。

上野学園国際コースの教師は、教育に対する情熱や自身の専門分野に関する知識はもちろん、EFLなどの第二言語としての英語教育の資格を持ちます。さらに、母国語以外の言語習得の経験があり、英語習得の壁に生徒たちが突き当たったときに、自らの経験を活かしたアドバイスを提供できます。子どもたちにとって、自発的に考え、議論し、意見を発表することはすぐにはできないかもしれません。しかし、私たちはひとりひとりの生徒の成長スピードを見守り、全員が同じゴールを目指すのではなく、個々の充実と成長へと導く心の余裕を持ち、生徒たちと6年間を伴走します。そして6年後、上野学園の門を出る時に、生徒が胸を張って歩き出せるよう、最善を尽くします。

学校法人上野学園 国際コース 
Head of Programme

ロブ・ブライト

英リバプール大学にて、情報科学の学位取得、トリニティカレッジロンドンで教育学の修士号取得、TESOL(英語教授法資格)保有。2004年に来日、シェーン英会話で英語教師として勤務、その後広尾学園で数学、化学、物理で教鞭をとり、広尾学園小石川のHead of STEMを務めた。
2023年4月上野学園国際コース準備室に参画。

令和6年度教育課程特例校
特別の教育課程の編成の方針について

本校は文部科学省から教育課程特例校として認定を受け、中学校国際コースにおいて主要教科の授業を英語で行う教育を実施しております。

特別の教育課程の編成の方針(PDF)

2025年度 入試情報

ENTRANCE EXAM

■ 入試要項

2025年度入試要項 (Entrance Exam Guidelines)(PDF)

【英語入試体験会】

国際コースの英語模試授業を受けられる「入試体験会」は、2024年11月、12月、2025年1月に実施予定です。
詳細は追ってお知らせいたします。

〇スピーキングテスト解説動画
こちらからスピーキングテストのサンプルと解説をご覧いただけます。

サンプル問題について

英語入試のサンプル問題をご紹介します。

問題集はこちら(PDF)
目次 ページ
リスニング問題 3
リーディング&ライティング問題 11
スピーキング問題 18
リスニング台本 24
リスニング解答 29
リーディング&ライティング解答 30
リスニングテスト音声(クリックすると表示されます。)

〇リスニングテスト音声
以下の再生ボタンからリスニングテストの音声を聞くことができます。
(リスニングの台本はPDFの24ページに掲載)

Part 1

再生ボタンを押すと音声が流れます。

Part 2

再生ボタンを押すと音声が流れます。

Part 3

再生ボタンを押すと音声が流れます。

Part 4

再生ボタンを押すと音声が流れます。

Part 5

再生ボタンを押すと音声が流れます。

※サンプル音源のため、本番の試験で使用する音声よりも多少音質が落ちる可能性がございます。ご了承ください。

よくある質問

Q. 私の子どもは国際コースに参加するだけの英語力があるでしょうか?
A. お子様が日本の小学校で最低4年間英語の授業を受け、授業で行われるテストを8割以上答えられれば、充分入学資格があります。
授業での英語レベルが気になる方は、ぜひ体験会へご参加ください。上野学園国際コースの講師による英語レッスンを3科目(「Science -科学-」「Global Perspectives -グローバル・パースペクティブズ-」「Art & Music -美術と音楽-」)体験できます。
国際コース無料体験レッスンの詳細・お申込みはこちら:
👉 https://ug-inter.peatix.com
Q. 英検などの資格は必要ですか?
A. いいえ、必要ありません。入学に必要な英語レベルは、英検5級程度を想定しておりますが、資格の提出は不要です。本校入試にてお子様の英語力を判断させていただきます。
【参考資料】英検5級に関する情報はこちら:
👉 https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_5/
Q. ケンブリッジ国際教育プログラムとは?
A. 3歳から19歳までの児童・生徒を対象とする教育プロセスです。ケンブリッジ国際教育プログラムと資格は、国際教育のグローバルスタンダードで、世界1万校以上が認定校として活用しています。ケンブリッジの国際教育資格は、米国、英国、オーストラリア、カナダ、ドイツなど、世界各国の大学から認定されています。また日本の文部科学省は、Cambridge International AS & A Levelsを大学入学資格として認めるとしています。

✧ 出典:入学資格に関するQ&AのQ.6(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shikaku/07111319.htm

ケンブリッジ国際教育プログラムの詳細やAレベルを入学資格と認めている大学一覧は、ケンブリッジ大学国際教育機構のウェブページをご確認ください
https://www.cambridgeinternational.org/jp/
Q. CLIL(Content and Language Integrated Learning)とは?
A. CLIL(Content and Language Integrated Learning、教科内容と言葉の統合型学習)とは、母国語以外の言語を使用して教科科目を学ぶ学習です。内容(Content)・言語(Communication)・思考(Cognition)・文化(Culture)の4つのCを取り入れて授業を展開して行きます。協働学習と異文化理解を重視した教育である点も特徴です。CLILでは単に内容や⾔葉を覚えて繰り返すのではなく、情報/コンテンツを考えて処理すること(思考)に重点を置いています。CLILは、英語教育が盛んなフィンランドやオランダなどの教育先進国で、生徒たちが深く教科内容と英語の両方を学ぶために積極的に活用されています。

上野学園は、ケンブリッジ国際教育プログラムにおいてCLIL(Content and Language Integrated Learning)手法を導入することで、日本の公立小学校卒業程度の英語のレベルでも、英語と教科を同時に学ぶことを可能とします。この方法での国際コースは日本の一条校として初。

日本のCLIL教育の専門家である上智大学言語教育研究センター教授 逸見 (へんみ)シャンタール先生をアドバイザーに招き、CLIL手法を活用して、英語が上級の学生でなくとも教科をしっかりと学べるプログラムを実施します。
Q. 生徒の英語力をどのように伸ばしていきますか?
A. 本校では、様々なメソッドを独自に組み合わせて生徒の英語力を伸ばして参ります:
a. 内容言語統合型学習(CLIL)― CLILの教育アプローチを使用することによって、お子様が英語で受ける科目はすべて英語のレッスンとなります。本校の教師は、EFL(英語を母国語としない人のための英語教育法)の優れた経歴と各科目の専門知識を持っているため、言語と内容を同時に教えることが可能です。

b. アカデミックおよび教室で使う言葉の発展 – 本校でお子様は、英語での学習方法を学びます。授業でのコミュニケーションに必要な基本的な語彙(「ここがわかりません」「3番の答えは何ですか?」など)から、作文を書いたり、プレゼンテーションするために必要なアカデミックな言語も使用できるようになります。

c. トランス・ランゲージング – 授業では可能な限り英語を使用することを推奨しており、教師は英語のみを使用します。しかし、必要に応じて、生徒同士で授業の内容や単語を日本語で説明しあったり、教師に日本語で質問することができます。このテクニックは、生徒が授業の授業内容を理解するのに役立ち、バイリンガル能力の向上にもつながります。

d. 共通のテーマでつながる横断的なカリキュラム – 本校の英語で学ぶクラスは、すべて同じテーマによってつながっています。授業で習う言語を科目や学年を超えて再利用することで強化していき、生徒が授業内容をより深く理解することにつながります。

e. ケンブリッジESOL – 英語を母国語としない人のための英語教育プログラム「ケンブリッジ ESOL 」の教材とA1 ~ B2/C1 に基づいたテストを使用するなど、6 年間にわたって体系的にお子様の英語力を伸ばします。

f. 生徒中心のアクティブな学習方法 – 生徒には授業で学んだ言葉を積極的に使うことはもちろん、教師に教えてもらうだけでなく、生徒同士で積極的に学び合うことを推奨し、活発で協力的な学習環境をつくります。

g. 有意義かつそれぞれに合わせた宿題 – すべての子どもは異なるペースで学習し、異なることで苦労します。したがって、改善する必要がある部分に集中できるよう、できる限り生徒一人ひとりに合わせた宿題が出されます。また、宿題には具体的で有意義な目標が設定されます。(例:次の授業の内容を理解するために必要な語彙の予習、プレゼンテーションのための事前リサーチなど。)また、共同作業も宿題として出される予定です。

h. サポート – 生徒が自己評価し、他者に助けを求めることを推奨します。また、本校では、お子様に良い教育を提供することは教師の共同責任であると考えております。そのため、教師同士が定期的にミーティングを行い、生徒の授業での進み具合や課題・テストの結果などについて話し合い、必要に応じて個別のサポートを提供します。

i. 学習介入 – 生徒が授業の内容から大幅に遅れをとるリスクがある場合は、学習介入をします。生徒を必要なレベルにまで引き上げるための集中的および/または長期的な戦略を提供します。